もう一つの 金丸ワールド 《 強い観音菩薩座像 》
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《 金丸作品と共に・・ 》
もう一つの 金丸ワールド
* * 強い 観音菩薩 座像 * *
今回は 優しいだけでなく 強さも 前面に出した 観音菩薩像を ご紹介します 。
シルエット風に 撮れてしまいましたが 、如来の 風格さえ 感じさせる 観音菩薩座像です 。
こういう お姿を しています 。
それ以前は 仏師も ひたすら優しい 観音菩薩座像を 作っていました 。
( 後に 長女が 結婚時に 持参したものです 。)
依頼して下さった方の 承諾を いただいた上で
優しいだけではない 観音菩薩座像を 作らせていただきました 。
右斜め前から 撮ったものです 。
大日如来像の お顔に似た どっしり感のある 四角に近い お顔です 。
右斜め前からの お顔です 。
左斜め前から ・・
少し 下方から ・・
お顔と 体付きのどっしり感に 加えて 、
もう一つ 意志の強さを 感じさせるようにしたのが この 合掌の手の " 位置 " です 。
それと違って
お腹 ( 丹田 ・ たんでん ) に ぐっと 力を入れていることを 感じさせる 合掌の 位置 です。
少し 上方から 撮ってみました 。 結跏趺坐 ( けっかふざ ) も ご覧ください 。
「 如来の風格を・・ 」 が 仏師の 作る姿勢でしたが 、
この 試みも 過去現在における仏像彫刻界の 常識に対する 挑戦だったと 思います 。
光背 ・ 台座も 繊細さや 柔らかさといったものよりも
重厚さや 強さといったものを 強調していました 。
仏師は こういう挑戦を させてくださった依頼者の方に
並々ならぬ 感謝の気持ちを 抱いておりました。
遺作集に掲載してある 望月さん撮影の画像です 。
この後も 仏師は
「 強さを持っていなければ 優しさ ( 慈悲心 ・ じひごころ ) は 発揮出来ない 」
という信条を 持ち続けていましたから 、
平成 19 年に 当時 看護師をしていた長女が 彼女自身のための 観音像を 注文してくれた時も
《 観音菩薩道 》 と 題した像 ( ↓ ) を 作り 、
娘が 強く生きて 患者さんに優しく接するように ・・ という メッセージを 示しました 。
by kanamaru-etsurou
| 2017-06-25 17:51
| 金丸作品と共に・・
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