迦楼羅( カルラ ) 《 舞いおりる 》 ①
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《 金丸作品と共に・・ 》
* 迦楼羅( カルラ ) 《 舞いおりる 》 ① **
これが 遺作集に載っている 《 舞いおりる 》 仏師最後のカルラ像です。( 平成 23 年作 )
望月さん撮影の 写真が あと 2 枚あります 。
上の写真と 大きさと角度が 少し違っています。
吊り金具・・ステンレスパイプ と ピアノ線 、 基板材・・鉄刀木 ( タガヤサン ) 、 置物・・自然石
この カルラ 《 飛ぶ 》では 満足出来なくなった仏師が
《 流刻時 》を作った頃から 温めていたものです。
《 飛ぶ 》は 天井から吊るされて くるくる回るだけ・・
もっと 宇宙を 縦横無尽に 飛び廻る様を 表現できないものか・・と考えていました。
そんな時 宇宙で踊っていた羅漢 ( 《 宙 踊る 》 * 注 ① ↓ ) を 眺めていた仏師が
その羅漢を 世俗界に 帰還させることを 考え 、
竹竿の先端から吊るすことによって
くるくる回ることと 上下に揺れることを 同時に表現することに成功したものですから・・
羅漢 《 世俗界へ 》⇒ * 注 ②
カルラも 同じような手法で 飛ばせたいと思うようになったのです。
入院中に その手法をあれこれ考え、病室に 油粘土を持ち込んで 原型を作っていました。
退院時に 撮った写真が ありました 。
( 手前 左 ) 入院中に 仏師が 作っていた カルラ 《 舞いおりる 》 の 粘土原型
( 手前 右 ) 遺作 となる 《 こぶし 》 の イメージ用 縮小 粘土原型
このカルラ 《 舞いおりる 》 は 今も 自宅展示場に在りますので、
次回は 拙い写真ですが 、私が 撮った写真で もう少し見つめてみることにします。
* 注 ① 羅漢 《 宙 踊る 》
平成 21年作 総高 115 cm 、像高 22 cm 、台座高 64 cm 、
材 ・・ 像 と 台座 は クス材 、宇宙 を 表す バック は 悦朗作 石膏ボード
望月昭さんに 撮っていただいた時には
" 知 " の 象徴としての キュリー夫人
" 愛 ” の 象徴としての マザーテレサ の 写真が 貼ってありました 。
* 注 ② 羅漢 《 世俗界へ 》
平成 22年作 竹竿を入れた総高 142 cm 、総幅 130 cm 、像高 32 cm 、
材 ・・ 像は クス材 、吊るには 竹竿 と 紐 、 竹竿の支えは流木