五百羅漢 第百六十八
《 第 百 六十八 尊者 》
大きさ・・ この 第 百 六十八 尊者 の 大きさは
総高 頭頂まで 7 . 4 c m
岩台座の幅 7 . 9 c m
奥行 6 . 9 c m
頭の長さ 2 . 4 c m
蛇と ちゃんと 向かい合っていないようなのです。
蛇を見てみますと・・
語りかけているような蛇は 結構 可愛く 表現されているの ですが 、
羅漢さんは どうも 蛇の 視線を 避けているように 見えます 。
仏師は 以前から「 蛇とは 友だちに なりたくないな ・・。 」 と 言って いました 。
↓ この 像が 少年だったころの 仏師の 姿 だったのだと 思います 。
そういう 観点から 見ますと 、
この羅漢さんの 口元の 形が 意味を 持ってきます 。
最初は ” 歯 ” か と 思って いましたが 、
今は ” 舌 ” だ と 思い始めて います 。
「 この 蛇さんの 話を 聞いてあげたいけど ・・ う~む ・・ 」 という
羅漢さんの 戸惑いを
仏師は 舌を ちょっと出した 歪めた口元と 外した視線で
表したかったの ではないで しょうか ・・。
それにしても 、嫌いな 蛇を 取り上げ 、
ちゃんと 表現したところに
仏師の プロ意識を 感じます 。
by kanamaru-etsurou
| 2016-06-23 18:00
| 五百羅漢〈250体〉
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