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仏師 金丸悦朗の挑戦

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追求し続けた いのち・エネルギーの表現

<   2017年 01月 ( 15 )   > この月の画像一覧




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《 金丸作品と共に・・


** 子邪鬼 ( こじゃき ) ** 《 この 指 》





「 この指 と~まれ 」と言ったら トンボが 止まってくれたようです。

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顔に 近づいてみました・・

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無垢な心を表しているような 眼差しですね。



指の 先です・・

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上から 見てみますと・・
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結跏趺坐( けっかふざ )をしているところを見ると

この子邪鬼さんの 心は 落ち着いていて

トンボの気持ちが解るような優しさを持っているということを

表していると思います。。



次回は お地蔵さんの 優しさに 触れてみます。







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by kanamaru-etsurou | 2017-01-30 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)








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《 金丸作品と共に・・ 》

**  龍観音 ( りゅうかんのん ) **  子邪鬼 ( こじゃき )




子邪鬼のことは 前にも 説明させていただいたことがありますが、

邪鬼の 子ども版で 、仏師が 作り出したオリジナルの存在です。

邪鬼は 昔から 仏教の教えには従わない 邪悪なものとして

四天王の足の下に押さえつけられていた存在でしたが、

その 邪鬼を 仏師が解放し 、

人格を与え 、社会や組織に縛られない ” 自由人 ” として 世に出しました。

仏師が作った邪鬼像で モデル的なのが 《 それがどうした 》と題した邪鬼です。 ↓

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人は 多かれ少なかれ 何かに束縛されてストレスを感じていますから、

この 「 それがどうした! 」 の邪鬼像には 自分を解放するような ” 爽快感 ” を 感じる方が多く、

皆さんから評価されて 金丸仏師の代表作になっています。

その邪鬼の 子ども版として 仏師が作り出した ” 子邪鬼 ” も

昔の子供たちを彷彿とさせる エネルギッシュな ” わんぱく小僧 ” でして 、

これも 閉塞感を感じている私たちが

押しつぶしたくない自分自身の子ども心を そこに見出して

愛しているのです。

この 子邪鬼像は 龍の流木を見つけた前年に

個展のために 作った 7体の 子邪鬼像のうちの 1体でして 、

《 ちょうちょ 》 と 題された作品だったのです。

仏師は 龍観音を作り始めた時には

この位置に 龍の後ろ足 ( ↓ ) と同様の前足を作って 取り付けるつもりでいましたが 、
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偶々 、近くにあった 子邪鬼 ” ちょうちょ ” を じっと見つめていた仏師が

やおら 子邪鬼を掴んで 龍の お腹の下の空間に 差し入れてみて 、

「 おー ! 」 と 声を上げたのでした。

何と あたかも そこに入れるために作ったと思われるほどの ピッタリ感。

お誂え向きという感じでした !


そして 金具で補って安定させ 、

出来上がったのが この 《 龍観音 》 なのです。
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子邪鬼 ” ちょうちょ ” を 見てみます。
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できる限り ぐるりと 見てみますと・・
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ほぼ 後ろです。
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龍の背後の下方に開いている隙間から 子邪鬼の頭部を 覗いてみますと・・
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陣羽織の背中に付いている マークのようなものは

仏教の世界でよく使われる 梵字 ( ぼんじ )ですが、

私には その意味するところは 解りません。


斜め上から 見てみますと・・

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隙間なく 頭が収まっているのが 分かりますね。



また 横から 見てみますと・・

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この 子邪鬼さん、結果的に 龍の前足的存在として

観音さまを頭に乗せた龍を 支えている訳ですから

重圧を感じているような顔をしていても不思議ではないところですが 、

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この 笑顔が 見る人に 明るさと元気を与えています。




次回は この 子邪鬼仲間7体のうち 残っている 1体を 紹介させていただきます。






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by kanamaru-etsurou | 2017-01-28 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)



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《 金丸作品と共に・・ 》


* * 龍観音 ( りゅうかんのん ) * * 観音お姿




龍 の 頭の上に載って あちこちを 翔け回って 衆生を救おうという観音様です。

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龍の頭から 外して 撮影台に 移動してみました。

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材は ヒノキ  像高は 26 cm です。

120 cm の 高さに 置かれていて

しかも 全体的に台座に乗せられることを 考えて

仏師は 観音像を 前かがみにし、

観音様と 見上げる人の 目線が合うようにしました。

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掌から エネルギーを出している 右手です。
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宝珠を 捧げ持つ 左手です。
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お顔を 見てみます。

ひのき材の 木目が強いのが ちょっと 気になりますが・・。
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後ろは こうなっています。
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お顔を 近くで 見てみますと
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少し下方から 撮ってみました。
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優しさと 強さを 兼ね備えているように 思います。





次回は 龍のお腹の下に収まっている 子邪鬼像を 見てみます。








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by kanamaru-etsurou | 2017-01-26 17:50 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)



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《 金丸作品と共に・・


** 龍観音 ( りゅうかんのん ) ** 全体像 流木龍




前回に引き続いて 流木利用の作品を 取り上げてみました。

展示場の 中程に " 龍観音 ” と 題した 作品が あります。

純粋に オリジナルの作品です。 ( 平成 21 年作 )
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総高 145 cm の 作品です。


これを 少し斜め後ろから見てみますと、龍に乗っている観音様が 見えてくると思います。
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ぐるりと 撮ってみました。
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後ろ姿です。
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観音様が 横向きになると・・
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尻尾辺りには 足を感じさせる 支えがあります。
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前の方に 戻ってきました。
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前に戻りました。

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龍の 胴にあたる部分です。
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最初から 龍の形をした 流木を探しに行ったのではなく、

海岸に無数に打ち上げられている流木を見ていた仏師の目に止まったのが

この竜に似た流木で 、

その時点で 龍観音にしようと 閃いたとのことでした。





観音様と 下方に はまっている 子邪鬼については

次回以降に よく見てみます。


次回は 都合により 3日後に なります。







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by kanamaru-etsurou | 2017-01-23 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)








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《 金丸作品と共に・・ 》

**  不動明王 立像 ** 光背 と 台座





立像の 光背は 当然ですが 細長く 作られています。


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小品なので、カルラ炎は 頂上の 一つのみ・・

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左右の 炎は 普通の 火炎 です。

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光背の 後ろ姿を 見てみますと・・


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台座には 岩風のイメージに近い 流木の根元 を 使ってありますが 、

不動明王が そのまま 切り株の上に立っていると 見て下さっても 結構です。

前から見ると・・

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横から見ると・・

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後ろから見ると・・

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光背の 後ろ 下方には 仏師自らが 白檀 ( びゃくだん ) 材で 彫った 印が 押してあります。

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この 不動明王立像は 平成 18 年に 作られたものですが、

その頃から 海好きな仏師は しばしば海岸に行って 気分をリフレッシュすると同時に

流木を拾ってくることが 多くなりました 。


その頃 流木を使った作品に 次のようなものがあります。

いずれも 手元にはありませんので、

不鮮明ですが、その時に撮った写真を載せてみます。



〇 象に乗った お釈迦様

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〇 聖観音 『 たね 』

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〇 子育て観音
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” 流木 ” つながりで 次回は 大きい流木を使った作品を 取り上げます。







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by kanamaru-etsurou | 2017-01-21 17:02 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)



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《 金丸作品と共に・・ 》


* * 不動明王 立像 ( りつぞう ・ りゅうぞう ) * * お姿 と お顔




展示場和室にある ガラス戸付きの棚に中の 下段に

小さめの 不動明王立像が あります。


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この 不動明王立像は・・

材・・ お姿 と 光背 は クスノキ 、 台座は 海岸で拾って来た 流木

大きさ・・・・・・・・・・・・ 総高 54 cm 、
像高 24 cm 、両肘間 13 cm 、
光背  高さ 40 cm 、幅 18 cm 、
台座 高さ 24 cm 、縦 34 cm 、横 20 cm  

オイルステインで 赤っぽく色付け



撮影台に 載せて 撮ってみました。
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お姿を外して ぐるりと撮ってみました。

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小品ですが 、かなりの エネルギーを 持っています。



お顔を 見てみます。

正面から・・
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少し下方から・・
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左 の 横顔 ( 向かって 右側 ) ・・
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真後ろ・・
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右顔 ( 向かって 左側 ) を 斜め前から・・
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目は 玉眼(ぎょくがん)ではなく 、 彫ってあり 、

黒目には 黒檀 ( こくたん ) を 嵌め込んで あります 。
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使用したクス材の目が粗いので、顔の荒々しさが強調されています。




お体 や 手足
を 見てみます 。

胸部です。瓔珞(ようらく・首飾り)が付いています 。
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上腕の 臂釧 ( ひせん ) です 。
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剣 を 持つ 右手 です 。
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索 ( さく ・ 縛る物 ・ この場合は 紐)を 持つ 左手 です 。

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衣 を 締める 紐 は この場合 リボン結び に なっています 。

( 座像では 玉結び に なっています 。 )

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足です。 手首 と 同様 足首 に " 輪 ” が 付いています 。

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次回は 光背と 台座を 見てみます 。






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by kanamaru-etsurou | 2017-01-19 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)



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《 金丸作品と共に・・


** もう一体の 不動明王座像 ** ②光背 と 台座



カルラ炎が 3個 付いている 光背 です 。

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上の カルラ炎から 見てみます。
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右側の カルラ炎です。
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左側の カルラ炎です。
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下部の 火炎です。
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光背の 背後です 。
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岩座(いわざ)を 家具調にしないで

より 岩 を 感じさせる 台座 です 。

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左斜め前から 撮ってみました。
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右側 横から 撮ってみました。
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台座の 背後 です 。省略しないで ちゃんと 掘ってあり 、

真ん中 上部に 光背を差し込むための 出っ張りを 彫り足して います 。
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この 岩座風台座は 仏師のオリジナルでして、

クス材に当てた叩き鑿(たたきのみ)を 大きい金槌(ハンマー)で叩いて

バランスを見ながら彫っていきますから かなりの肉体労働ですが 、

そのため 、台座そのものに エネルギッシュな存在感が 与えられます 。


仏師は 光背も 台座も 一つの 作品だ・・

お姿 、光背 、台座 が それぞれ 存在感を示し 、

尚且つ その三者が 隙のない調和を 取れた時に

その作品が 大きなエネルギーを発するのだ・・と 言っていました 。







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by kanamaru-etsurou | 2017-01-17 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)








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《 金丸作品と共に・・ 》

** もう一体の 不動明王 座像 ** ① お姿 と お顔




ミニ展示場の 壁際に設けられた棚の一部に もう一つの 不動明王の 座像が あります。

平成 15年頃 作ったもので 、『 仏師金丸悦朗遺作集 』には 載っていない 不動明王です。

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不動明王の傍には 制吒迦󠄀 ( セイタカ ) 童子 とコンガラ 童子 が 居るのが普通ですが、

この 不動座像の傍には 羅漢を 2体 置いてあります。 ( 私の好みで・・)

不動明王になり切っている 第 二百十六 尊者・・
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黙考している 第 四十一 尊者です。 

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不動明王を 撮影台に 移してみました。

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この 不動明王座像の 大きさは

総高・・・93 cm 、
お姿・・・高さ 34 cm 、膝間の幅 38 cm 、
光背・・・高さ 55 cm 、幅 33 cm 、
台座・・・縦 38 cm 、横 28 cm 、高さ 25 cm 、

材は クスノキ 、 オイルステインで少し色付け


お姿を ぐるりと 撮ってみました。

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目が 光ってしまいました。 ちょっと 怖いですね 。

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お顔 ( 頭部 )を 見てみます。

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少し下方から 見上げるように・・

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目 の 表現を ご覧ください。

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技術的に かなり 優れていますね。


玉眼を 入れるための 顔面の継ぎ目も 完璧に近い出来です。

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左側から見た顔には 可愛らしさが ありますね。

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左側の 横顔です。 剣を 外してみました。

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右側から見た 横顔です。

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こちらには 厳しさがありますね。

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体 と 手足 を 見てみます。

胸部の 瓔珞 ( ようらく ・ 首飾り )です。

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上腕の 臂釧 ( ひせん ) です 。

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剣を 持つ 右手首 です 。 ” 輪 ” が 付いています 。

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索 ( さく ・ 縛る物 ) を 持つ 左手 です 。

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この 不動明王座像の 第二作には

元年作の 不動明王に 勝るとも劣らない存在感があり 、

表現力においては むしろ優れているといってよく 、

元年作の不動明王より凄いとして 評価して下さる方も多かったのですが 、

見る人に 威圧感や 緊張感を 感じさせ過ぎてしまうこともあって、

仏師本人は 元年作の不動明王の方が 豊かさがあると 言って 好んでいました。



次回は この不動明王の 光背と 台座を 取り上げてみます。









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by kanamaru-etsurou | 2017-01-15 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)



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《 金丸作品と共に・・ 》


* * 不動明王 の 台座 * *



平成元年に作られた 不動明王 、

お姿を外しますと 台座には 28年の歴史が見えるような気がします。。

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正面から見た台座です。

不動明王の台座は

古くは 座像・立像に関わらず 岩座 ( 岩の形を模した台座)が 主流でしたが、

後に 、岩をイメージするような 家具調な台座が作られるようになり、

仏師は この不動明王の台座として 師匠に教えられたことを基にして

このような 家具調台座を 作りました。

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クス材   高さ・・・30 cm 、
幅・・最上段 41.5 cm 、2段目 49 cm 、最下段 54 cm 、
奥行・・最上段 38 cm 、2段目 45 cm 、最下段 48 cm




斜め前から 撮ってみました。
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横からです。( 左右同じなので、右からだけです。)
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後からです。
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前面と 側面に 2個ずつ付いている飾りです。

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( ” 輪廻転生 ” を 表す ” 車輪 ” でしょうか ? )




ここで 一応 平成元年作の不動明王は終わりますが、

その前に、この不動明王の図面を紹介してみます。


** 不動明王 の 図面 **

仏像の 図面 ( 設計図 ) は 簡単に出来ていまして

私のように 理解力の乏しい者にとっては 極めて不親切なものです。
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◎特に 台座の 図面は 1枚で全てを語っているとのことで 、

何度説明されても 私には解りませんでした。

原寸大に描かれます。
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◎光背の図面も 原寸大に描かれますが、

こちらは 原則的に決められている 高さと幅の中で

仏師が 毎回 自分のイメージを大切にしながら デッサンをします。
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◎お姿に関しては 

座像の場合は 両ひざの間の長さと 白毫 ( びゃくごう ) までの長さが同じ

ということぐらいの目安で 原型を作ります。 図面はありません。

( 白毫とは 如来などの額についている印で 光を放つ白毛と言われてます。)

不動明王には 白毫はありませんが、あるとして 計算します。



このようにして 出来ている 不動明王です。

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次回以降は ミニ展示場にある オリジナル不動2体から 紹介させていただきます。







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by kanamaru-etsurou | 2017-01-13 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)



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《 金丸作品と共に・・


** 不動明王の光背( こうはい )・・迦楼羅炎(かるらえん )**




古今の 不動明王の 光背には 火炎が使われていますが、

炎の 一部に 迦楼羅炎(かるらえん)といって

鳥の頭の形をした火炎を有するものが 多くあります。

(迦楼羅については カルラ像を取り上げる時に説明させていただきます。)
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不動明王の 光背は 壊れ易いものですから 、気休めだとは思いますが 、

東南海地震に備えて 来客が無い時には 運搬用の箱に入れてあります。
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箱から取り出して 台に乗せてみました。
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上に出る部分の 光背の 高さ 70 cm 、 幅 45 cm  

差し込み分は 7 cm × 5 cm  ( 材は 勿論 クスノキ )


上から 撮ってみました。

一番上のカルラ炎 、

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右側にあるカルラ炎 、
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左側にあるカルラ炎です。
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右側下方の 火炎 、
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左側下方にある火炎です。
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立体感を出せるように 視点を変えてみました。


横から 撮ってみました。 上部が立ち上がっているのが わかりますね。
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一番上の カルラ炎です。 ( 左側から )
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( 右側から )
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右側にある カルラ炎 、
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左側にあるカルラ炎です。
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右側下方にある火炎 、
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左側下方にある 火炎です。
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光背の 後ろ側って どうなっていると思われます ?


丸味を持たせて彫ってあります。
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シルエットも 素敵です。
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不動明王の光背に限らず 壊れやすい光背を彫るには

神経を使うものですが、

特に不動明王の光背には 気を使います。

火炎の先が尖っているからもありますが、

カルラ炎の部分は 二重に重なっていますから

私が木工ミシンで繰り抜いた後

仏師が ノコギリを使って切り離した上で

慎重に 小作り、仕上げと 彫り進めていったのです。


この不動明王を手掛けたのは 仏師45歳くらいでしたから

体力的にも 技術力的にも 充実していた時でした。

この 光背自体にも エネルギーが満ちていて

仏師自身 その後も 「 いい出来だ・・」と 言っていました。


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次回は 台座を取り上げてみます。






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by kanamaru-etsurou | 2017-01-11 18:00 | 金丸作品と共に・・ | Comments(0)