座頭 渡橋
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《 金丸作品と共に・・ 》
** 座頭 渡橋 ( ざとう ときょう ) **
また 、展示場には無いものも 関連付けて
写真や エピソードを 紹介させていただきましたが 、
展示場にある この 《 座頭 渡橋 》 を 語らないと
遺作となった 《 古 木武 ( こぶし ) 》 を 語れないものですから
紹介させていただきます 。
《 五百羅漢 》 の 中の 第 四十六 尊者 の ところで
詳しく 説明をさせていただいたものですから
そちらの 説明を 憶えてらっしゃる方には
重複していると思われるでしょうが 、復習だと思っていただければ幸いです。
仏師金丸悦朗は 白隠禅師を 敬愛していました。
これは(↓)1974年( 昭和 49 年 )の『 太陽 』 No . 134 に 載っている
白隠禅師 の 肖像彫刻 と 書 の 写真です。
『 座頭 渡橋 ( ざとうときょう ) 』 が 大好きで、
*** ( " 座頭 " とは 時代によって 意味が 違ってきますが 、
白隠が 生きていた 江戸時代には 「 僧形の 盲人で 琵琶 三味線などを 弾いたり
語り物を語ったり 、あんま ・ 鍼 などを 生業とした人 」 の 総称として
使われていたようです 。 ) ***
これは(↓) 粘土でイメージを作り、 " 野 焼 き " した 習作 です。
拾ってきた流木を 宇宙に繋がる “ 龍 の 橋 ” として
その上に 乗せるつもりでした。
3 人の 座頭は 白隠が 描いた 像を 発展させて
宇宙の 営みの 『 破壊 ・ 創造 ・ 維持 』 の 3 態 ( 古インド哲学 ) を
シンボル化したものに しようと
イメージを 膨らませて いました 。
舌がんであることが判明し、入院前に 訪れた 熱海の 来宮 ( きのみや ) 神社で
クスノキ の 巨大な 古木に 会い ( 次回で 説明します ) 、
【 破壊 ・ 創造 ・ 維持 」 という いのちの営みを
表現してみたいという 気持ちが 強まってきまして 、
この 《 座頭 渡橋 》 の 立体化の 試みは 保留ということになり、
結局 そのままの形で残ることになりました 。
by kanamaru-etsurou
| 2017-08-14 17:12
| 金丸作品と共に・・
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