四天王 座像 ① 多聞天
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《 金丸作品と共に・・ 》
悦朗独自の * * 四天王 ( してんのう) * *
規定に従った 四天王は 作ろうとしませんでした 。
お寺からの依頼が無かったということもありますが 、
一般的には 邪鬼を 踏んづけているのが 四天王ですから
邪鬼に 人格を与えて 解放した 仏師としては
規定に従った四天王の 製作には あまり興味を示さなかったのかも しれません 。
それでも 、 完成度の高い毘沙門天を作った 平成 7年の 6年後
四天王を 作りたくなった仏師は
体は人間 、顔は動物という 変わった四天王を 作りました 。
今 展示場を 守ってくれています 。
ここでは 《 人間四天王座像 》 を 紹介させていただきます。
こんな 四天王は 他には無いですよね 。
平成 22 年の 仏師最後の個展に出展させるために 作ったものですが 、
考えてみますと
その時は 気付かなかったものの 既に 病魔に 侵されていた時で 、
体調不良を 訴えていた時でしたから
威圧的な 立像にしたい・・という気持ちは 無かったと 思われます。
今回は 単尊では 《 毘沙門天 》 と言われる 《 多聞天 》を 取り上げてみます 。
四天王 座像 ① 北方を守護 ** 多聞天 ( たもんてん ) **
後ろ姿です
お顔を 近くで 見てみますと・・
右手で 捧げ持たれている 宝塔です 。
雰囲気が 荒々しいだけでなく 、彫った目も粗くなっています 。
次回は 南方の守護神 《 増長天 》 を 取り上げてみます 。
by kanamaru-etsurou
| 2017-05-24 18:00
| 金丸作品と共に・・
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