吊り下げ 風神の子
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《 金丸作品と共に・・ 》
* * 吊り下げ 《 風神 の 子 ( ふうじん の こ ) 》 * *
仏師には 年ごと 、個展ごとに " マイ ブーム " のようなものが ありまして 、
晩年の " マイブーム " は
作品を吊って 上下の 動きを 伴わせながら 回転させるということ でした 。
仏師 最後の 個展 ( 2010 ・ 平成 22 年 ) に 出展した 《 風神の子 雷神の子 》 の 評判が良く 、
しかし、その時 仏師には " 吊り下げ マイブーム " の 構想 が ありましたし 、
同じものは 作りたくないという 気持ちが ありましたから 、
「 吊り下げる形で 良ければ ・・ 」 ということで お受けしました。
個展に 出展した 置き物の 《 風神の子 雷神の子 》 ( ↓ )
望月昭さんの撮影で 、遺作集に 載ってます 。
風車 ちゃんと 回ります 。
今 ミニ展示場には 未完となってしまった " 吊り下げの 風神の子 " が います 。
昨年までは 雷神の子も いたのですが 、
「 未完でもいい。 」 ということで 所望されて 、先に 新天地に 行きました 。
風神の子も 近いうちに 雷神の子と 再会することになっています。
雲を ご覧ください 。 最初は 雲の 中程には 穴が無かったのです。
穴が 開いていない状態ですと 、重くて 下がってしまうのです 。
やむを得ず 穴を開けましたが 、外して加工し 、吊ってみて また外す・・の 繰り返しでした 。
実は ここまでの工程は 入院前に 出来ていたのですが、
風神の子 雷神の子は 置き物として 一度 作っていましたから
仏師には 残された ・ 限られた時間の中で
吊り下げる カルラ ( 後に 《 舞いおりる 》 と 命名 ) を 先にしたい・・という思いが 募り
風神の子 雷神の子は 後回しに されました 。
山小屋には 雷神の子の 粘土原型が 残っていますので
次回は そちらを見ていただき 、イメージを 膨らませていただきたいと 思います 。
by kanamaru-etsurou
| 2017-03-21 16:32
| 金丸作品と共に・・
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