五百羅漢 2 5 0 体 と メインの 不動明王は そのまま 。
後期は 強い感じの オリジナル作品が 多かったものですから 、
柔らかい感じの 作品が 欲しくなり 、
坂部に 帰る予定だった 釈迦如来と 観音菩薩にも 残ってもらいました 。
↓ 後期展示の 【 龍 観 音 】 ↓ 前期から 引き続き展示の 【 釈迦如来 】
↓ 引き続きの 観音菩薩 後期の 阿弥陀如来 ↓
↑ 【 龍観音 】 では にこにこ子邪鬼が 下方で 龍 ( 龍形の流木 ) を 支えています 。
入ってすぐの 所 ( 前期には カルラ 【 風 】が あった所 ) には ・・
邪鬼 【 それがどうした 】
『 仏師金丸悦朗遺作集 』の 表紙で 「 それがどうした ⁉ 」と 言っている邪鬼は
これとは 別の 邪鬼なのですが 、
こちらの邪鬼も 深みと " 人間味 " があって 、 存在感が あります 。
後期では 仏師金丸悦朗が 憧れていた " 風 の 民 " を 2 体 出展 。
↑ 矢だけなのに 題が 【 弓 】 持っている特殊な 刃物を ↑ 題にした 【 ウメガイ 】
↑ 後方には 【 不動明王立像 】 右には 【 くつろぎ 不動 】 ↗
展示会を通して 4 体の 不動が 展示されました 。
1体は メインの 大きい 正統派の 不動明王座像で 、全期間を通じての 看板的な お不動さん 。
後 2 体は 上記の 立像の お不動さんと 、お酒を飲んで くつろいでいる ユニークな お不動さん 。
もう 1 体は 赤い ろうそくを 持っている
← 【 燭心 不動 ( しょくしん ふどう ) 】です 。
ロウソクを 持たせる というのは
金丸悦朗の 発想でして 、
基本は 邪鬼に ロウソクを 持たせた
【 燭心 在 ( しょくしんざい ) 】 に なります 。 ( その時には 出展無し )
【 燭心 ・・】 は もう 1 体 出展しまして 、
それは メインの不動明王座像の 向かって 右側に いた 【 燭心 バサラ 】
たまたま 【 燭心 不動 】 と 【 燭心 バサラ 】 が
不動明王座像の 脇侍 ( わきじ ) のように なっていましたが 、
これは 脈絡の 無いことですので 、お間違え無く 。
不動明王の 脇侍的な 存在といえば
セイタカ童子と コンガラ童子ということになっていますね 。
それから 、前期では 「 こんな 四天王 、見たことない ・・ 」 という
『 動物 四天王 ( 龍天 ・ 狼天 ・ 象天 ・ 鷹天 ) 』 を 展示しましたが 、
後期も とても 珍しい 四天王でして 、
人間の武将の形ですが 、 " 座像 " でした !
四天王と言ったら 邪鬼を 踏みつけている 立像に 決まっているようなものですが 、
邪鬼を 人間化して 解放 ・ 独立させた 金丸仏師としては
四天王に 邪鬼を 踏みつけさせたくなかったのでしょう 。
邪鬼を 解放しただけでなく 、
立っているのも 疲れるだろうと 四天王を 座らせてしまいました 。
作ったのが 仏師の 晩年 、
作者本人が 疲れを 感じていたのかもしれませんが 、
昔でしたら " あるまじき仏師 " として 仏師の 世界から 追放されていたかもしれません 。
前期の 懸 仏 ( かけぼとけ ) は 菩薩たちの 供養仏 でしたが 、
後期は 子邪鬼 ( こじゃき ) たちを 飛び回らせました 。
↑ 【 風神 の 子 】 ↑ 【 雷神 の 子 】
↑ 【 こ れ 】 ↑ 【 天 馬 】
2 5 0 体 の 羅漢さんたちも 全期間を通じて 展示されました。